フリーランスの暮らし

会社員からフリーランスになって感じたメリットとデメリット

2020年5月25日

フリーランスのメリットとデメリット

こんにちは、まっつんです。

この前たまたま以前の職場で一緒に働いていた同僚と飲む機会があったんですが。
と言っても、部署も違えばこれまであまり仕事でも直接的に絡んだこともない人
だったんですけど、たまに職場で出会えば挨拶とかくだらない話をする程度の人ね。

今なにやってるの~?
なんて軽い話から始まった飲み会だったんですよ。
んで、フリーランスで色んな会社さんと一緒に仕事してるよ~
なんて言ったら、

なにそれなんかすごくない?
やっぱサラリーマンの時とは全然違うの?
でも大変なこともあったりするでしょ?

みたいな、急に相手のテンションが変になってた(失礼)ので、
フリーランスに興味があるのかと思ったら、別にそうではなくて(笑)。
単にフリーランスになって良かったこととか悪かったこととかを
興味本位で聞いてみたかったようなんですよね。

なので、これからフリーランスとして活動してみたいという人や、
フリーランスになって実際どうだったの?
みたいな観点から、私が営業系フリーランスとして約5年過ごして
きた上で、改めて感じたメリットとデメリットを書いてみようかと。

あ、あくまでも個人的な観点なのであしからず(笑)

フリーランスとなって良かったこと

その前に、私はもともと、

同じ1つの会社にずーっと勤めて働き続ける

のがなんだか合わない性格なので、フリーランスという生き方は自分に
合ってるんだろうなあ、とは最初からなんとなく思っていたことでした。

んで、実際にフリーランスとして活動をしている中で、やっぱり
こういうところが「良さ」だよなって思ったことをざっと書き出してみました。

通勤電車からの圧倒的開放感

みなさんは通勤時間にどのくらいかけているんですかね。
ネットで軽く調べてみると、移動手段を全て含めた日本全国での通勤時間平均は39.5分らしいです。
都内とか大阪などの都市部だともう少し上がるんだと思います。

私の場合、当時は都内に勤めていましたが、片道だいたい60分くらいかかっていたんですよね。
往復すると120分。結構このくらいかけている人、多いんじゃないでしょうか。

で、想像通り都市部への通勤時間帯の電車って激込みじゃないですか。
夏の暑い日なんていったらそりゃもうちょっとした地獄絵図ですよ。
・・・私にはこれがダメでした。

これがフリーランスになると、もちろんお客さんへの訪問とかはあるので電車には乗るのですが、アポイントが無い日は電車に乗る必要もないし、アポイントも11時とかに取っておけば、電車も比較的空いてるんですよね。

お客さんから09時とか10時とかって言われる日もありますが、毎日ではないので、だいぶ気がラクになります。

なにこれ最高じゃん!
毎日の通勤電車で超絶ストレスが溜まっていたものが、一気に解消された気分になったのを覚えています。

毎日会社に行かなくても良いって最高だった感

これ、たまに考えたことありません?

今日会社に行っても会議もないし、お客さんとの打合せも特に入ってないし、家とかどっか外のカフェとかでノートパソコン持ってやれば、特に会社ですることもないんじゃね?・・・って。

ええ、こいつダメなやつだなってのは承知なんですが。

毎日同じ時間に起きて、同じ電車に乗って、同じルートで会社に着いて、あ、この人と今日も電車一緒だったなとか、あ、今日はこの人コンビニ寄ってから会社行くことにしたのねとか、なぜか周りの人たちを勝手に同志認定したりとか。

それが月曜日から金曜日まで週5日間の繰り返しがほぼエンドレスで続く・・。
・・・私にはこれもダメでした。

フリーランスという立ち位置になれば、(お客さんとの契約形態にもよりますが)別に毎日会社に行く必要はありません。
打合せだとか、行く必要がある時に行けばいいんです。

今の時代、ITツールも豊富に用意されているので、リモートでWeb会議してもいいし、普段の業務のやり取りなら電話やメールで十分賄えます。
私も普段のやり取りはチャットや電話でおこなっていますし、お客さんから直接来てよ!みたいなことは本当にたまにしかありません。

コーヒー飲みながら作業ができる気軽感

はい、別にオフィスでもコーヒー飲みながら作業はできると思うんですが。
なんていうんですかね、オフィスって基本めちゃ静かなことが多くないですか?

  • なんか電話とかめっちゃかけづらい
  • キーボードの打刻音だけが室内に響いてる
  • 上司に呼び出された人との会話だけが聞こえてくる

そういうのが気になってしまうのは私だけかもしれませんが。
むしろテンションあげるようなアップテンポな音楽とか掛けてくれません?
って気持ちになっちゃったりならなかったり。

フリーランスになってからは、集中したい作業の時はここ、電話も掛けたりしたいときはここ、みたいなカフェを見つけておいて、そういったカフェで仕事をしています。あと家(仕事部屋がある)とかね。

そっちの方がよっぽど作業に集中できるし、私にとってはいい環境だなあ、と感じてるんですよね。

業務領域が広がるなんとなくの成長感

これはウチの会社じゃ扱えないんですよね~
一応紹介しましょうか?

って、会社員時代は結構ありました。
そりゃそうですよね、その会社の商品やサービスを売りにきてるのに、違う業界や領域のことを言われても、なかなか提案しづらい。

お客さんとコミュニケーションが取れてくると、ありがたいことに色々な業界の商品やサービスについて聞かれたり、場合によってはおたくから買えないの?みたいなことを言ってきてくれることがあります。

もちろん紹介をしてあげたり、情報提供をしてあげたりはできるんですが、私としてはなかなか「本気」にはなれなかったんですよ。

フリーランスという立ち位置なら、他の業界や他社の商品、サービスであっても、(自分の実入りになることもあるので)しっかりと紹介してあげたりできるし、時にはそういった商談や交渉を代行してあげたりもできるし、新しい商品やサービスの知識を得るために勉強もするし。

で、その勉強で得た知識でまたほかのお客さんとの話もできるしと、これまでやってきた業務以外の知識や経験が増えてくるんですよね。

あれ、これちょっとした商社じゃね?
みたいな感覚が得られます(笑)

色んな業界や職種の人たちと出会えるワクワク感

私は営業畑の人間なので、やっぱり普段良く関係性を持つ人たちっていうのも営業とか企画とか、マーケティングとかの人が多かったんですが。

フリーランスになってからは、知り合う人たちの幅が明らかに昔とは違うなっていう感覚なんですよ。
同じフリーランスとして頑張っているデザイナーやプログラマー、総務や事務といったバックオフィス系の領域で活動をしている人、小さな会社を立ち上げたばかりの経営者、いくつもの会社の顧問や相談役をこなしてるような人など。

そういった人たちと話していると、その業界や業種、職種ごとにも色んな悩みや課題があったり。
知らず知らずのうちに、あまり知らなかった領域の勉強ができちゃうんですよね。

で、そんなちょっとした知識が、お客さんと話しているときにフッと舞い降りてきたりして、お客さんとの会話が弾んだり、解決策が提示できたりするんですよ。

そこから新しい仕事が生まれることもあるだろうし、自身の知識の幅が増えたことが楽しいと感じられるんじゃないかと思いますよ。

フリーランスとなって良くなかったと感じたこと

これは、正確に言うと「良くなかった」というよりは、「やっぱそうなるよな・・」感の方が強いやつなんですが。

基本的にフリーランスは全ての業務や雑務を含めて、自分でおこなわなければならないので、色んなものを先延ばしすると見事に全てブーメランのように後から自分に返ってきます。

わかりやすいもので言うと、やっぱり経費管理とか帳簿付けとか年に1回の山場である確定申告とかですかね。
会社員の時は総務や経理の人がちゃーんと教えてくれたり、代理でやってくれるので、ほとんど気を配ることはなかったと思うんですが。

まあこういった「ちゃんとした」ことは、他のフリーランスの方々が書いているブログなんかにも詳しく載っているかと思うので、私はちょっと違った角度から紹介してみます。

将来へのなんとも言えない不安感

私の中では正直、ずっとフリーランスなんかで食べていけるの?
いや、1人で生活をしていくならまだしも、守るべき家族もいたりする中で、マジでこの先もずっとやっていけるのかよ・・!!っていう漠然とした不安はずっと消えていないです。

でも、普通の会社員に戻って安定的な暮らしに戻りたい・・!ってのも思わないです。(私がひねくれものなだけですが)
今の世の中、会社員であれば安泰だ!ってのも言い切れませんし。
会社員であっても工夫や知恵を活かして存在感を出していかないと組織の中であっても生き残るのは簡単ではありません。

名の知れた会社ですらリストラでコスト削減がおこなわれたり、最近ではコロナの影響で中小以下の企業は倒産の危機を迎えています。

だからこそ、自身ができる領域を少しでも増やしていったり、複数の柱となりそうな仕事を考えてみたり、創ってみたりすることが必要となるのですが、会社というバックボーンがないフリーランスとなると、より不安感が大きくなるのは確かですね。

備品とかはほぼ全て自腹!のなんだか負けた感

良くね、友達とか仕事先の人とか、

それ、フリーランスなら経費にできるからいいじゃん!
経費にできるんなら奢って下さいよ~!
おれなんかそんなん自腹になっちゃうよ~!

って言われるんですが。

そりゃ確かに経費にはできるかもしれんけど、いやいや普通にお金として減ってる(可処分所得として減る)からね!?って言いたい気持ちになったりならなかったり。

会社員であれば、パソコンにしてもハンコにしても文房具とかの備品についても、さらにはお客さんとの飲み会とかでも、一般的には会社が用意してくれますよね。
(会社としては経費ではあるにしろ、お金は減ってる)

フリーランスって、仕事で使うパソコンにしてもそうだし、作業ができる環境づくりやWiFi環境の整備とか、書類をまとめるための棚とかいろいろ、ぜーんぶ自腹ですから!

あれ、良くわかんないけどなんか負けてる・・感が持てます。

複数台のパソコンを持って移動する苦行感

これは当初予想しきれなかったことなんですが、フリーランスになって最初に用意したものがパソコンだったんですね。

で、外回りのお仕事が多いので、やっぱり軽さを重視したくて1kg以下で、かつバッテリー性能が良いパソコンを買ったんですよ。
めっちゃ軽いし、出先の仕事もはかどるぜ!なんて思ってたんですが。

契約先の会社によっては、会社指定のパソコンじゃないとセキュリティ上危ないので使用できませんっていう事態になり、そりゃそうですよねってことになりまして。

それが複数の会社とお仕事をするようになると、なぜか知りませんが、気付いたらバッグにパソコンが3台とかになったりします。

それぞれ支給して頂いているパソコンも、別にそこまで重くないんですが、1kg×3台=3kg、私の買った軽いパソコンの意味って・・。的な妙な苦行感を味わえます。

プライベートとの境目がほぼ無い絶望感

会社員の時は、例えば09時-18時までが業務時間で、ちょっとテンション的に仕事をしたくない日はもう敢えて仕事はしないとか、プライベートな用事とかは始業前か終業後じゃないとできないじゃないですか。

良し悪しなんですけど、フリーランスになると時間の使い方の自由度が大きく上がります。例えば、

  • 今日の午前中に買い物行っちゃおうかな
  • 平日だけど休みにしちゃうか
  • 次の打合せまで少し時間があるから、コーヒーでも飲むか

なんてことが普通にできちゃいます。

できちゃうんですが、これってある意味プライベートと仕事の気持ちの切替えがめっちゃ難しくて、お客さんは普通に業務時間で動いているので、電話が掛かってきたり、返信しなくてはいけないメールが飛んできたり、チャットが飛んできたりすると、当然返さなくてはいけませんよね。

また私の場合は、たとえ夜の時間帯であってもお客さんから連絡がくれば対応しちゃうので、常に仕事モードの気持ちで過ごしてしまっています。
完全に仕事のことを忘れることができないのがツライところですね。

長い休みがなんか取りづらい罪悪感

んで、フリーランスになると、会社員時代に使えた有給という考え方がそもそもないので、長い休みってなんか取りづらいんですよ・・。

お客さんは普通に動いてるしなあ、とか考えちゃいますし、お客さんから普通に電話とかくると、休みの感覚がほぼないに等しいですね。
カレンダー通りに活動というのがここ5年は当たり前になっちゃいました。

いや、といっても、例えば夏休みは取りたいですし取っちゃいますよ?
ただその時は、お客さんに申し訳ないけどこの日だけは業務を非対応とさせて下さい・・!ってお願いするんですが。

もちろんお客さん側も、全然いいよー!
とか言ってくれるので、とてもありがたいんですが、得も言われぬ罪悪感がつきまといますね。

それでもフリーランスとして生きるのも悪くない

とまあ、デメリットとしてはなんだか気持ち的なことが全てな気がしますが。
フリーランスは基本的に全て自身で対処しなければいけないので、会社でいえば経営、経理、総務、事務、企画、営業やらなんやらが全て自分なんですよね。

担当する職種だけをやっていれば良いといったものではないので、そういった面では大変なのかもしれませんが、フリーランスとして生きていくっていうのも言うほど悪くはないかなと感じてはいます。

今のご時世、ほんと安泰、安定と呼べるものはないかなと思いますので、これを機に新たにフリーランスとして自分で自活して人生を生きていくっていう選択肢もありなんじゃないですか?まる。

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