フリーランスの暮らし

【これが真実】フリーランスになれば自由が手に入るは幻想ですって話

2021年1月6日

フリーランスになれば自由が手に入るは幻想です

こんにちは、まっつんです。

営業系フリーランサーとして活動をしている中で、結構色んな人から言われることのひとつ(これフリーランスあるあるなんじゃないかと)に、

フリーランスだと自由でいいよね~
俺(または私)もフリーランスになって自由気ままに働こうかなー!

ってのがあるんですが。

全然自由じゃないし、それ幻想だから!!

近年の働き方改革もあり、多様な働き方ができるようになった世の中で、選択肢のひとつとしてフリーランスという生き方があるのはもちろんその通りなのですが、当然そんな甘いものではないよっていうことをお伝えできればと。

これからフリーランスとして活動をしようかなと漠然と思っている人へ向けて、リアルな情報として少しでもお役に立てればと思います。

そもそもフリーランスってなんなの?

「フリーランス」っていう言葉のイメージから、なんだか「自由=フリー」な感じを受けてしまうんじゃないかと思うんですが、フリーランスってぶっちゃけ独立したのとほぼ変わらないんですよね。

フリーランスは、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主である。
日本では自由業、または自由職業とも呼ばれる。
この形態により請け負った業務を遂行する人をフリーランサーまたはフリーエージェントとも呼ぶ。
ウィキペディアより引用

はい、そうそう、個人事業主、もうね、ひとつの事業主なんですよ。
会社で言ったら社長なんですよ(形態は違うけど)。
請け負った業務を遂行しないといけないんですよ。

会社を立ち上げる場合の時だと、大変だよね頑張って!応援するよ!
ってなる人は結構多いのに、フリーランスになると、自由そうでいいな~、なんだか憧れるわ~、とはどう考えてもならないはずなんですが、イメージって怖いですね笑

もうこの時点で勘の良い方は薄々感じているんじゃないでしょうか?
・・お察しの通り、全然自由きままな雰囲気は漂ってこないと思います笑

フリーランスは自由気ままというわけじゃない!それ幻想だよの代表3つ

よっぽど成功しているフリーランスの場合であればこれらは当てはまらないかもしれませんが、フリーランスとして活動をしてみようかな、とか、フリーランスならやっていけそう、みたいな考えの場合は、素直に会社員でいた方が良いです。

幻想その① 人付き合いが楽そう。嫌なら断ればいいんでしょ?

人付き合いは会社員時代とは比較にならないくらい気を遣います。

クライアントから「じゃあ他の人にするわ」と言われた瞬間に仕事が無くなります。
フリーランスは会社員とは違い、労働者という枠組みでは無いので、極論ですが明日からいらないとクライアントに言われてしまえばそれまでなんです。

営業系フリーランスの場合は、クライアントが持つお客様を担当することだってありますが、その場合はもっと気を遣います。
自分のせいで大事な商談がダメになってしまったら・・
自分のせいでお客様との契約が解約なってしまったら・・
クライアントに迷惑を掛けるわけにはいきませんよね。

クライアントとは常日頃からコミュニケーションを取り、相談し、意見を伺い、最適な方法をクライアントと共に模索する、ということを意識しなければいけないんです。

嫌なら断ればいいんでしょ?

んなわけ、ねーーー!

唯一その力を行使できるのは、新規クライアントからの仕事を受けるか、受けないかを自分で決めるときだけです。

幻想その② 仕事したい時に仕事できて、時間に余裕が生まれそう。

曜日時間関係無し、意識を完全プライベートに寄せるのはもはや無理です笑
(そりゃお正月ぐらいはね、仕事のことは完全に忘れますよ、私は笑)

確かに、会社員のような時間的制約(出社時間とか退社時間とか)は無いので、そういった意味では仕事したい時に仕事できると言えるのかもしれませんが。
ただそれは、後から蓄積された自分が処理するべき業務として返ってきます笑

逆説的ではありますが、時間に余裕が生まれてしまうということは、「仕事が無い」ということに近いものになります。
やることが無いから時間に余裕が生まれるのであって、クライアントからの業務に対応しているだけでも結構な時間を取られます。

それこそ複数のクライアントと関わるようになると、優先順位をしっかりと付けて順々に素早く対応をしていかなければならないので、土日にやることだってザラにあります。

1つのクライアントだけに携わる、というのであれば、クライアントとの契約内容にもよりますが、例えば月0.5稼働とかだったら時間に余裕は生まれるかと思いますが、0.5稼働の収入だけでずっと(保証もないのに)やっていけます?っていう話ですね。

幻想その③ なんだか会社員の時より稼げそう

フリーランスになれば稼げるというものではありません。

最近ではエージェント事業者がどんどん増えてきていることもあり、委託料の交渉までやってくれて、フリーランスには毎月50万円!とかなんなら100万円も可能!みたいな色々なサービスがありますが。

フリーランスになってエージェントに登録しておけば仕事なんて勝手に舞い込んでくるんでしょ?

はい、もちろんそんなことはありませんよね笑
中にはそういう人だっていますよ、って話なわけで。

フリーランスという働き方は、確かに青天井で収入を伸ばすことができる働き方のひとつではあると思います。
周りを見渡せば年収1,000万以上のフリーランスなんてゴロゴロいますから。

そういった方々は、もうね、一種のスーパーマンの領域だと思った方が良いと思います。
(無理だと諦めた方がいいわけではないですよ)

彼らは稼ぐための手法やノウハウを考え抜いて実践している人たちです。
単純にフリーランスになったから稼げた、というわけではないんですよね。

フリーランスには幻想しかないの??

とまあ、悲観的なことを書きましたが、これが実情であるという側面もしっかりと認識しておく必要があるということです。

これって、会社員であってもある程度は同じだと思うんですよね。
相対する人には気を遣ってるだろうし、忙しい人はだいたい時間的な余裕なんてものは無いだろうし、会社員であったって稼ぎまくってる人なんてごまんといるだろうし。

フリーランスになったからと言って、これらから一斉に解き放たれて、
おれは自由だーー!!
ってことにはならないですよってことです。

フリーランスになれば、もちろん大変なことだって数えきれないほどありますが、クライアントとの関係が深くなれば報酬だって上がるし、それこそこの仕事はやらない!って最初は決めることだってできるし。

自分の仕事の内容を自分で決められるのはデカイでしょ?

事業主なので、自分でやる仕事内容は全てを自分で決めればいいんです。
例えば私は、法人営業の領域で働いてますけど、クライアントとの業務内容の中で、いわゆる新規案件獲得ためのアポ電話は基本的にやりません。

会社員で、しかも営業という業務の場合は、それこそ上司とかがやれって言ったらやらないといけないじゃないですか。

でも私はやりません。
電話アポ取るならアポイントが得意な会社を紹介しますのでそっちでやって下さいっていうことを話したうえで契約してるので、電話でのアポ取りはやらないんですが、そういう前提でクライアントとお付き合いしてるので、それを理由に切られることはありません。

幻想しかないわけではないけど、リアルは何気に非情です

かなり赤裸々にリアルな事情を書いてしまいましたが、フリーランスはやめとけ!っていうことではないです。

フリーランスという言葉が、昔と比べてだいぶ一般的になって来ている中で、フリーランスは簡単そう、ラクそう、稼げそう、という認識だけだとヤバいことになるかもしれませんよってこと。

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